高速鉄道に乗り、窓から外を眺めていると、近くに見えるものは次々に空を飛び去って行くように感じられ、遠景はいつまでも静かなままそこにある… ベアート・フラーは自作Phasmaについてそう述べたそうだ。
家と家の間、舗装された道路、街の形成、それらを結ぶ幹線道路、その全てはその土地の法則にそれぞれ従って、あるべきところに時間をかけて設置されたもので、増減を繰り返し、変奏を奏で続け、終わりの来るまで永遠に未完成である。それらの全てが空を飛び去って行き、遠景が永遠を物語っている…。
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