謎めいた大作として知られているブゾーニのヴァイオリンソナタは、ひとつにはバッハのコラール、そしてもうひとつにはベートーヴェンのOp.109であるホ長調のピアノソナタに範を求めているのだという。
バッハについては旋律がそのまま作品中に出てくるのけれど、ベートーヴェンについてはその「緩-急-変奏曲」の形式に倣ったとだけあって、とまどってしまう。
ブゾーニ、ゲーテ
大きすぎて、捉えどころがない。
まずそのフルネームがすごい。
ダンテ・ミケランジェロ・ベンヴェヌー “ブゾーニ、ゲーテ” の続きを読む