小説「令和」

4月1日
元号がかわる、という夢を見た。
元号は「久平」である。

気が付くとそれはもう決まっていたことで、自分は納得ずくの表情を浮かべていたに違いない。自分はさっそく、その元号が書かれた紙を片手に、久と平の両方の文字が名前に含まれている友人に祝いのメッセージを書いていた。
友人は恥ずかしそうに既読マークをそのメッセージにつけた。

平成が終わるというので いま読まないとたぶん一生読まない作品を読もうと思って、村上春樹の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を読んでいた。

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カフェ・モンタージュの話

なぜカフェ・モンタージュを始めたのですか?という問いに対する答えをずっと考えている。

音楽がお好きなのですね。 ― そうですね。

…といっても、自分は自分が好きな音楽が好きなのであって、それ以外の音楽のことが好きかどうかはわからない。