「ブリテンをさがして」

2025年1月29日(水) 20:00開演

金子鈴太郎

チェロ




入場料金:3000円



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〔会場〕
カフェ・モンタージュ ≫ 地図
京都市中京区五丁目239-1(柳馬場通夷川東入ル)
TEL:075-744-1070


【プログラム】


B.ブリテン:
無伴奏チェロ組曲 第1番 op.72(1964)
 Canto primo
 Fuga
 Lamento
 Canto secondo
 Serenata
 Marcia
 Canto terzo
 Bordone
 Moto perpetuo e Canto quarto

無伴奏チェロ組曲 第2番 op.80(1967)
 Declamato
 Fuga
 Scherzo
 Andante lento
 Ciaccona

無伴奏チェロ組曲 第3番 op.87(1971)
 Introduzione
 Marcia
 Canto
 Barcarolla
 Dialogo
 Fuga
 Recitativo
 Moto perpetuo
 Passacaglia




見い出される、天才の時間

クラシック音楽において、イギリスのみならずヨーロッパ最後の大作曲家の一人といっても決して過言ではない天才ベンジャミン・ブリテンの作品を聴いてみたい。しかしながら、ブリテンの代表作のほとんどはオペラもしくは声楽を伴う作品で、特に日本では特別な機会がなければ実演に触れる機会がありません。
例えば、ブリテンの盟友ショスタコーヴィチであれば、数々の交響曲、弦楽四重奏曲などの室内楽曲、ピアノ曲の分野にも多くの作品が残されていて演奏される機会は決して少なくないのですが、ブリテンの場合は若い頃の作品以外にはほとんどそうしたチャンスもありません。
その中で数少ない例外が3つの弦楽四重奏曲、そして3つのチェロ組曲です。

弦楽四重奏曲はそのうちの第1番op.25と第2番op.36が、ブリテン最初の長編オペラ『ピーター・グライムス』op.33の前後に書かれ、そして第3番op.94がほぼ生涯最後の作品(最後はop.95)ということで、ブリテンの最盛期の最初と最後を飾っています。
そしてチェロ組曲はいずれも最盛期の重要作の前後に成立しています。第1番op.72が後期ブリテンの作風を決定づけたといわれるオペラ『カーリュー・リバー』op.71のあと、第2番op.80は盟友ショスタコーヴィチに献呈されたオペラ『放蕩息子』op.81の前、そして第3番op.87がブリテン最後のオペラ『ヴェニスに死す』op.88の前ということで、ブリテンの後期をまるごと網羅する内容を誇っています。

長い音楽の歴史の中で紛れもない巨匠として認識されている数少ない大作曲家のひとりであるブリテン、その作品と生涯にまとめて触れるほぼ唯一の可能性であるはずの3つのチェロ組曲。
演奏され、そして聴かれるべき作品、金子鈴太郎さんに全3曲を一度に演奏していただけることとなりました。
詩と、ひらめきと、抒情と、情熱の全てが詰め込まれた傑作です。皆様、ぜひ聴きにいらしてください!

― カフェ・モンタージュ 高田伸也

Live Streaming

ライブ音声配信

・最高峰の機材を使用した高音質配信です
・公演から1週間後までアーカイブ視聴可
*映像はございません

料金:1000円