「ゴルトベルク変奏曲」
2025年1月5日(日) 18:00開演
【プログラム】
J.S.バッハ：
ゴルトベルク変奏曲 BWV988
ゴルトベルク少年とはどんな人かといえば、10歳の時にカイザーリンク伯爵によって音楽の才能を見出されて、伯爵によってバッハ家に連れて来られてその後10年に渡ってバッハ自身とその長男であるフリーデマンから指導を受けたということです。
1741年に出版された変奏曲を、このゴルトベルク少年(当時13才)が不眠症のカイザーリンク伯爵のために夜な夜な演奏したという、伝記作家フォルケルによる逸話が1802年に紹介されて以来、この作品は常に「眠れない夜」の表象と共にありました。
目が覚めているということからだんだんに遠ざかっていく、長い夜の感覚。ゴルトベルク変奏曲は、その感覚に寄り添うだけでなく、夜とその表象の間にあるものの形を、常に新らしく作り続けてきたとも言えるのではないでしょうか。
2025年、カフェ・モンタージュの最初の公演です。日曜日ですので、いつもより少し早く始めて、終演後にはささやかな「新年の会」をご用意できればと思っています。
気持ちを新たに、皆様のご来場をこころよりお待ちしております。
― カフェ・モンタージュ 高田伸也