24.9.24

そもそも私がこの作品をチェロ独奏版に編曲するきっかけになった偉大なバイオリニストがいる。それがこの弦楽三重奏版の編曲者でもあるD.シトコヴェツキ氏である。
氏とは藝大時代から何度か共演させていただいているが、決定的なのは2015年にセンチュリーに客演された際である。氏が編曲されたゴルトベルク変奏曲の弦楽合奏版をご一緒させていただいたのである！その時の彼のソロがあまりに素晴らしく、どーーしてもこの作品を（しかもメロディを！）弾きたくなり、チェロ独奏版にアレンジする大きなモチベーションにもなった。
今回はその弦楽三重奏版を演奏する。実は氏にどうして編曲をしたのか、その理由を直接尋ねた事がある。その答えはこうであった。
「この作品の大きな魅力の一つであるカノン。その二声のかけ合いが鍵盤楽器の場合ビジュアルとして見えにくい。しかし弦楽三重奏の場合、バイオリンとビオラの声部のやりとりを"見る"事ができるようになる」

当日はカフェ・モンタージュでの素敵な響きを、耳だけでなく「眼」でも存分に味わっていただければと思います。

― 北口大輔

・最高峰の機材を使用した高音質配信です
・公演から1週間後までアーカイブ視聴可
*映像はございません

料金：1000円