「フォーレの肖像」
2024年9月4日(水) 20:00開演
【プログラム】
G.フォーレ:
・ピアノのためのバラード op.19
・ヴァイオリンソナタ 第1番 イ長調 op.13
・ヴァルス・カプリス 第1番 op.30
・夢のあとに op.7-1
・子守歌 op.16
2024年9月4日(水) 20:00開演
ガブリエル・フォーレが31歳の時に作曲したヴァイオリンソナタは、その後セザール・フランクに晩年が訪れるまでの15年ほどの間に生み出されたフランスの室内楽において出色の存在でした。
普仏戦争でフランスが敗戦したあと、ドイツの直接的な影響から脱した室内楽の萌芽を待ち望んでいたフランス国民音楽協会において、若きフォーレが書いたヴァイオリンソナタが、パリではなくライプツィヒのブライトコプフ社から出版されたことの意味はとても大きなものでした。ブラームスのヴァイオリンソナタ 第1番が書かれたのはその2年後のことなのです。
シューマンの没後、室内楽の分野でも特にヴァイオリンソナタというジャンルはドイツにおいてもほとんど新作に恵まれず、ノルウェーからドイツに来ていたグリーグが2曲を書いたものが唯一といえるような状況でした。そんな中で発表されたフォーレのヴァイオリンソナタがいち早くドイツで演奏され、おそらくはブラームス周辺にも知るところとなったのでした。
その後、フォーレはピアノ独奏のためのバラード、そしてピアノ四重奏曲 第1番といった名作を次々と発表して、その思慮深さと大胆さの両面から一躍フランスだけでなくヨーロッパ全体から注目される作曲家となりました。
今年はフォーレの没後100年。フランス近代音楽界の先陣をきった天才フォーレを代表する第1期の作品をお聴きいただきます。ヴァイオリンソナタとバラードを類まれな名手の演奏で同時に味わえる大変貴重な機会となっておりますので、是非ご期待ください!
― カフェ・モンタージュ 高田伸也
ライブ音声配信
・最高峰の機材を使用した高音質配信です
・公演から1週間後までアーカイブ視聴可
*映像はございません
料金:1000円