「憧れと再構築」
2024年8月8日(木) 20:00開演
【プログラム】
A.ウェーベルン:
チェロソナタ
J.ブラームス:
チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 op.38
A.ウェーベルン:
3つの小品 op.11
L.v.ベートーヴェン:
チェロソナタ 第3番 イ長調 op.69
2024年8月8日(木) 20:00開演
バッハの作品から旋律の引用があるベートーヴェンのチェロソナタ第三番とブラームスのチェロソナタ第一番。
ベートーヴェンの1楽章ではヨハネ受難曲から引用された旋律が冒頭から第一主題の一部として提示され、展開部で本来の姿を取り戻して歌われる。この第一主題は2楽章、3楽章でも多様な変容をしながら登場し、全曲を通じて一貫したテーマとストーリーを与えています。
ブラームスのソナタでは終楽章にフーガの技法BWV1080の旋律がこちらも形を変えつつ引用される。マタイ受難曲と同じホ短調を持つこのソナタが、終楽章でバッハの旋律の引用を含むフーガで始まる事でより運命的かつ悲劇性を感じさせる作品になっています。 両作品とも曲の根幹に関わる構成にバッハの旋律が引用される事で奏者と聴衆が自然と作曲家の意図に想いを馳せるきっかけを与えています。
今回はこのチェロソナタ界の巨星である両ソナタの前にウェーベルンの2作品を配置し、演奏体験の上での再構築を試みました。 ウェーベルンの自律的で自己組織的な作曲法にはバッハと共通する物があり、とても短い作品ながら日常から離れた音空間に意識を向ける事が出来ます。
当日はこの素晴らしい4作品のコラボレーションを楽しんでいただけたら幸いです。初めてCafe Montageで弾かせていただく事をとても楽しみにしています。
― 三井静
ライブ音声配信
・最高峰の機材を使用した高音質配信です
・公演から1週間後までアーカイブ視聴可
*映像はございません
料金:1000円