「不滅のうた」

2024年7月9日(火) 20:00開演

金子鈴太郎

チェロ

岡田奏

ピアノ



入場料金:3000円







〔会場〕
カフェ・モンタージュ ≫ 地図
京都市中京区五丁目239-1(柳馬場通夷川東入ル)
TEL:075-744-1070


【プログラム】


J.S.バッハ=R.シャアブ編:
アリア "Es ist vollbracht!"

D.ショスタコーヴィチ:
ピアノとチェロのためのソナタ ニ短調 op.40 (1934)

L.v.ベートーヴェン:
ピアノとチェロのためのソナタ 第3番 イ長調 op.69 (1808)




歌い継がれる、不滅の旋律

夢をはじまりから見るという事はない。いつも物語の途中。与えられた不完全な記憶だけを頼りに、その場の全てを受け入れている。

ショスタコーヴィチのチェロソナタの冒頭、先ほどまで誰かが過ごしていた時間を突然に手渡されてしまうような感覚について考えています。ニ短調といってすぐに思い浮かぶのはベートーヴェンの第9番、シューベルトの死と乙女、モーツァルトのレクイエム、バッハのシャコンヌ…。峻厳に感じられるそれらの記憶とは違う、遠くにある悲哀の感情を親しく思い起こすような歌の、おそらく途中からだと思われる旋律が聴こえてきます。革命的な演出家メイエルホリドの舞台音楽を担当した後、マーラーの交響曲の研究をしている時期に書かれたとされるこの美しい作品の中には、どのような時間が受け継がれているのでしょうか。

ベートーヴェンによる不朽の名作、第3番のチェロソナタについては、もう少し確かな手掛かりが与えられています。というのは、第1楽章の展開部にバッハの『ヨハネ受難曲』のキリストの死の場面の旋律がそのまま登場するからです。

バッハの作品の中で「悲しみの夜が、最後の時を刻ませる」とかつて歌われていた旋律がもたらす情感が、今回の公演の物語の下敷きとなります。
形を変えてずっと歌い継がれてきた不滅の旋律。お二人の名手の演奏でじっくりとお楽しみいただきます。


― カフェ・モンタージュ 高田伸也

Live Streaming

ライブ音声配信

・最高峰の機材を使用した高音質配信です
・公演から1週間後までアーカイブ視聴可
*映像はございません

料金:1000円