24.6.15 & 6.16

不世出の作曲家、ジェルジュ・リゲティ。
一生を通じてその作風を変えながら、常に極めて高い水準を保つばかりでなく、その時代のヴィジョンを一新するような画期的な作品を発表し続けました。
1985年から書き始められたピアノのための「練習曲集」は、古典音楽からアヴァンギャルド、ジャズ、ポップスに至る20世紀の音楽史をパラレルに置き、その全てのジャンルを一息に書き換えてしまうような離れ業を"エチュード"という古典の枠組みの中で実現した傑作です。
結果として、極めて幅広い音楽の聴き手の耳にどこか馴染みのあるものとして訴えかけながら、いつの間にかそれぞれの感覚のスイッチ回路に入り込んでまったく異なる音楽信号に作り替えてしまうような、なんとも現実離れした体験が齎されることになります。

2日間とも同内容、全曲公演です。開演時間のみ異なりますので、ご注意ください。

音楽を生身で受け止めることの奥深さ、そして究極の楽しさを。
是非、この機会に体験していただけましたら嬉しく思います。

― カフェ・モンタージュ