開催日時
2023年11月25日(土)
19:00開演(18:30開場)
出演者
かげはら史帆:レクチャー
プログラム
・レクチャー「ベートーヴェン捏造」
・読書会「"芸術家"が出来上がるまで」
公演内容
クラシック関連本として異例のベストセラーとなった『ベートーヴェン捏造〜名プロデューサーは嘘をつく』の著者、かげはら史帆さんをお迎えいたします!
ベートーヴェンの「会話帳」を改ざんして不滅のベートーヴェン像を打ち立てようとした人物アントン・シンドラーをめぐって、ノベル仕立てのノンフィクションというジャンルを開拓した『ベートーヴェン捏造』(柏書房)は2018年の発表時から大変な話題となり、この11月についに文庫化されることとなりました。
(11/7発売・河出文庫 | 詳細は→ こちら)
学術的な内容を多く含みながら、思い切った切り口から本を「読む」魅力に満ちた小説としても広く読まれている本作の著者、かげはら史帆さんをお迎えしての興味深いレクチャー、そしてかげはらさんを囲んで「芸術家」にまつわる様々な書籍をテーマとした読書会の2本立てでお送りする新感覚の「モンタージュ・プラス」です。
・まずレクチャーでは『ベートーヴェン捏造』の内容の解説にとどまらず、シンドラーという謎の多い人物を小説の主人公のように仕立て上げたかげはらさんの目を通してみた「クラシック音楽」についてお話いただきます。
・そして読書会では、かげはらさんの近刊である『ベートーヴェンの愛弟子〜フェルディナント・リースの数奇なる運命』と『ニジンスキーは銀橋で踊らない』を含め、「芸術家」をめぐる作品をいくつかとりあげて、皆さまのご見解もお伺いしながら、ことあるごとに話題になってきた"作者と作品"という問題を考察・共有出来る時間になればと考えています。
本をすでに読まれた方はもちろん、未読の方でもお楽しみいただけるように簡単な資料もご用意しますので、どなたでも是非お気軽にご参加ください。
★当日会場ではかげはらさんの書籍販売に加えて、終演後にはサイン会も予定しております!
〜かげはら史帆さんよりメッセージ〜
「2018年10月の刊行から5年を経て、『ベートーヴェン捏造』を文庫の形でお届けできることになりました。この間に読者のみなさまからいただいた反響のなかには、シンドラーが犯した罪に対するさまざまな意見や解釈が含まれていました。私は彼の犯行を私欲の産物ではないと考えていますが、それもひとつの見方にすぎません。
また、私にとってシンドラーは真面目で間抜けで可愛い悪漢ですが、必ずしもそう思わない方もいらっしゃることでしょう。
京都の一角にある隠れ家のような素敵な場所で、みなさまと本書および本書から派生するさまざまなトピックを共有できることを楽しみにしています。今回がはじめての「読書会」の開催と伺っています。未読でも、ひとこともしゃべらなくても構いません。本好き、音楽好きの方が集う新しい場の出発点になれば幸いです。」(かげはら史帆)