ピアノ:佐藤卓史
F.シューベルト:
・アレグレット ハ短調 D915 (1827)
・ピアノ小品 ハ短調 D916C
(1827 / 未完・佐藤卓史による補筆完成版)
・ピアノソナタ 第12番 ヘ短調 D625+D505
(1818 / 未完・佐藤卓史による補筆完成版)
・ピアノソナタ 第19番 ハ短調 D958 (1828)
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「私はついにその人に死をすすめる事ができなかった。
その人はとても回復の見込みのつかないほど深く自分の胸を傷つけられていた。同時にその傷が普通の人の経験にないような美しい思い出の種となってその人の面を輝やかしていた。」
日々の出来事を息を呑むような澄み切った文体で綴った、夏目漱石晩年の随筆「硝子戸の中」からの一文です。
この上なく美しいハ短調のピアノソナタ、最晩年のシューベルトの作品を何に例えることが出来るだろうかと考えています。1000年続いた神聖ローマ帝国の終焉、時代と時代の狭間でシューベルトの命とともに消えていった多くのものと、思い出として輝き続けるこのハ短調の中にどのような音楽を聴きとるのか。佐藤卓史さんのシューベルトシリーズ、いよいよ最後のソナタ集を聴くときがやってまいりました。皆様、是非聴きにいらしてください。
〔開演時間〕 20:00
〔開場時間〕 開演時間の30分前
〔入場料金〕 3000円(40名・自由席)
〔会場〕 カフェ・モンタージュ ≫地図
京都市中京区五丁目239-1(柳馬場通夷川東入ル)
TEL:075-744-1070
〔予約受付〕2023年9月17日より予約フォームにて受付開始