「夏のソナタ」
2024年8月9日(金）20:00開演
【プログラム】
W.A.モーツァルト：
3つのヴァイオリンソナタ
・K.296 ハ長調 (1778 / Mannheim)
・K.304 ホ短調 (1778 / Mannheim-Paris)
・K.454 変ロ長調 (1784 / Wien)
モーツァルトが音楽に纏わせた、シンプルなようで細かなダイナミクスと転調のニュアンスに満ちたヴェール。その中に潜んでいる特別な感情。鍵を持った者だけが開けることの出来る神秘の扉のように、音楽と感情の繋がりの根源を問い続けるモーツァルトが生涯書き続けたジャンルである、ピアノとヴァイオリンの為のソナタをお聴きいただきます。
父の元を離れ、道中のマンハイムでのヴェーバー家との幸せな時間に別れを告げる際に書かれたソナタ、その先のパリで同行の母を亡くす前に唯一短調で書かれたソナタ。そしてずっとのち、誰にも雇用されない自由な音楽家として活躍していた円熟期、イタリアの名手ストリナザッキがウィーンを訪れた際に彼女と演奏するために書いた、当時としては異例の序奏付きの大規模なソナタをお聴きいただきます。
― カフェ・モンタージュ 高田伸也